ヨッシーです。
まじめな人がラクーに生きていく上で持っておいた方がよいマインドセットの第一位は完璧思考を手放すことだと思います。
いやいや完璧思考じゃないよって思われているまじめな人も多いかもしれませんが、無意識のうちに完璧にやろうとしているということが実は多いんです。
例えば、
- 分からないことがあったら、人に聞く前に自分で時間をかけて調べて、それでもわからなかったら聞く。(調べず聞いて怒られたことがあったり。)
- 準備が肝心!計画に多くの時間をかけないとよい仕事できない。結構準備に時間を割いている。
- 量やスピードより質。
- 中途半端や見切り発車はだめ。(テキトーは悪)
- たびたび変わる上司や会社の意見にヤキモキ、一喜一憂してしまう。
- 自分で決めたこと(例えば習慣や、今日のタスクなど)が出来ないとへこむ。
- やさしくて他人想い、責任感がある。
- 優等生でした。
これらは完璧思考の一種・特徴で、この状態が無意識のうちの続くと、メンタルがダウンしてしまうことにつながるので注意が必要です。
かつての僕も気がついてなくて、完璧思考はじわじわとメンタルをむしばむサイレントキラーであることに最近気がついたんです。
完璧思考とは
- 物事を完璧にやりこなそうとする思考
- 0か100で考える思考
- 白黒つける思考
- 極端な考え方
などが思い浮かぶと思います。このマインドセットが習慣になっていると、自分がやったことのない課題や問題に遭遇した時に解決が出来ず、とてもモヤモヤしてしまい、最終的には解決できない自分を責めてしまいます。
複雑だけどこれまでの経験をもとにじっくり取り組めば答えの出る課題(複雑な課題)は腰を据えて取り組めるんですが、人間関係や新しい取り組みなど、未知の領域のことに取り組まないといけない厄介な問題は一朝一夕に解決できないものが多く、その多くが解決や方向性を見出すのに時間がかかり、場合によっては結論が出ないままのことも多いと思います。
それに対し、「自分はできなかった」、「自分は能力がなかった」など自分を責めてしまう方向に行ってしまうんです。
完璧思考の人は「こうじゃなきゃいけない」、「こうあるべきだ」という確固たる意見を持っていることも多く、既存の課題に対して難しい課題でもとても頼もしい存在になり得るのですが、未知のことやなかなか解決できないことに遭遇した時にこのマインドセットだとなかなか解決できずポキッと折れてしまいます。
過去の方程式を当てはめて解こうとする癖がついているんです。
僕たちの脳は機能的にも白黒つけたがる性質なのでほっておくとこの思考に流されてしまいがちです。
過去の経験から「私は正しい」という0,100状態を脳が快適(コンフォート)だと認識していて、思考のホメオスタシス(維持機能)が快適領域(コンフォートゾーン)にとどまらせようとしているからなんです。
だから、まじめなひとは過去の経験や方程式に無意識のうちに執着していて、新しいことに対応する術(マインドセット)を持ち合わせていないんです。
完璧思考の時代背景
この完璧思考は一昔前までは重宝されてきたんです。
マニュアルに沿ったオペレーションをしたり、それを改善したりということが主流の時代は完璧思考の人は正確にきっちり仕事をし、できなければ深夜までかかっても残業する。
如何に多くの時間を仕事に捧げるかが大事だった時代には、完璧主義は重宝されたし、完璧主義でないと信用も得なかったし取り残されてきたんです。
だから、完璧主義がはびこったんです。
物を作れば売れる時代、大量生産大量消費の時代には過去の延長線上で右肩上がりの実績を創れたからこの思考をだれも疑わなかったんです。
でも時は変わり、VUCAといわれる超不確実性の時代。
コロナで大激変。目の前の仕事もこれまで延長線では解決できないことも多くなり、メンタルを病むまじめな人が大量生産され始めてます。
そんな時代にも一昔前の完璧思考で生き延びようとしても限界があり、行き詰り、生きづらくなります。
手放し方
そこで僕が考える手放し方は、完璧思考の逆です。
完璧思考の人は自責が強く、他人軸で生きてます。
自分を責め、相手のことが第一優先(相手がどう思っているか)。
だから用意周到に準備に時間をかけ、丁寧に準備するやさしい人なんです。
でもこれを手放していくことで生きやすくなります。
ぶっきらぼうに明日からなるというのではなく、少しづつでいいので
見切り発車、中途半端、半生な状態を許容していくんです。
以下に具体的な考え方のアプローチを書きますのでぜひ参考にしてみてください。
質よりスピード・量
少し考えてわからなければすぐ聞く。
もっと調べてから聞く時代はもう終わり。得意な人を頼りまくる。
資料作りであれば質をはじめから目指すより意見を聞く量、回数に重きを置く。
量や数を重ねるごとに、場数に変わります。
エイヤーで時間内にやり切る
取り組むことに制限時間を設けて取り組むようにする。時間が来たら出来てなくてもそれで提出する。
自分の手から手放してアウトプットしていく。
グレーな状態を許容する
白黒、0・100、極端をやめる。課題に対してはすぐ解決するものでもないから今できることはやるけど、解決は今できなくてもいいやくらいに思ってわきに置くスタンスをとる。
PDCAはDから回す
Planに時間を多く使いすぎて、疲れ果ててしまう傾向にあるし、Pしているうちに状況が変わって、せっかく準備したり、資料作り込んでても無意味になったりすることもあります。
Pであれこれ考えすぎず、Pは一瞬、Dに時間を使う感覚になるとよいです。
準備不足と思うこともあるかもしれませんが、持っているボールを手放す感じで、投げ返してみる感じです。
これをやっているうちに、スピードや量は自然と増え、一人で悶々とやっている時よりも質が伴ってくるスピードが実は上がってきて気分もよくなってきます。
ボールをキャッチする前から投げ返す姿勢を整えていけるようになるととても楽になります。
当たって砕けろのマインドでいいんです。
これをすることで「自分は正しい」という執着がなくなり、物事が進み始めてきます。
そして、自分軸を取り戻し、自分ファーストに徐々になっていき、結果として自分を責めず、「まーいっか」と開き直れるようになってきます。
最後に
はじめにも書きましたが、まじめな人は知らないうちに完璧思考に陥りがちです。
気づいた時にはメンタル不調なんてこともとても多いと思います。
今このブログにたどり着いた方は何かしら生きづらさ、働きづらさを感じている方だと思います。
そんな方は是非、上の方法を試してみてください。
今まで慣れ親しんできた完璧思考ですからすぐには手放せないかもしれませんが毎日の中で少しずつでよいので試してみてください。
いやなことはこれから先も起こると思いますが、マインドセットが変化するとその出来事への向き合い方、回復するまでの時間が圧倒的に短くなると思います。
このブログを読んでくれた方にとって僕の研究が役に立ち、前向きな時間を過ごしていただけたら幸いです。
この完璧思考から脱するために参考になる本を紹介しますのでよければどうぞ。
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