こんにちは。よっしーです。
今回は前回に続き、「苦手な人とのつき合いかたのテクニック」の3つ目「苦手な部分を見ないようにする」について書きます。
- 苦手な人は克服しない
- 自分の苦手な人を得意としている人を活用する
- 苦手な部分を見ないようにする(今回はコレ)
※1.「苦手な人は克服しない」、2.「自分の苦手な人を得意としている人を活用する」を読んでいない方はこちらを読んでから当ブログを読むと理解して実践しやすいのでおすすめです。
苦手な部分を見ないようにする
この3つ目は少し上級編です。
「苦手な人は克服しない」と「自分の苦手な人を得意としている人を活用する」が使えるようになると実践しやすくなるものです。
ですが、習得できると最強で、苦手意識がなくなるはずです。
苦手な部分が見えてしまう訳
まず、苦手な部分が見えてしまう訳を説明します。
人間には危険を回避する本能(アンテナ機能)が備わっており、ネガティブバイアスと言います。
ネガティブバイアスによって、良いことより悪いことを3倍〜10倍強調して見つけてしまいます。悪いこと以外はぼやけていて、悪いことにオートフォーカスされて、ピントが合っている状態です。
嫌なことに対するカラーバス効果と解釈しても良いかもしれません。
生きるための生存本能なのでこれは仕方ないと理解します。
人間の脳は見たいものしか見ないと言われていますが、本能的に見たいもの・意識しているものとは自分にとって危険なものと解釈できるのです。
その上で、苦手な人は人自体が苦手ではなく、その人の「苦手な部分」に目が行ってしまっていることになります。
つまり、苦手な部分が強調して見えるのは、脳の機能で「苦手な部分」を、”何らかの理由”で「危険=自分への危害」だと解釈しているからです。
裏を返せば苦手な人には苦手でない部分もある可能性があると考えることもできます。
苦手と解釈している理由 ①フラッシュバック(よみがえり)
「苦手な部分」を危険と解釈している理由は2つです。
1つ目は「過去苦い思いをした経験がフラッシュバックする」をことです。
イヤな思い出がよぎる特徴を持つ相手は自然と苦手になります。
例えばよく怒る人が苦手な場合、過去に理不尽に怒られたり、大勢の前で怒られて恥をかいた経験があると、即座に脳は危険信号を出して、避けようとします。
目上の人、親や先生、上司など自分の存在価値の是非を握られていると判断した人との間で苦い経験を味わったことがある人はこのフラッシュバックが出る可能性が高く、別の人でも同じパターンと脳が認識した時点で危険な取り扱いになります。
想像できると思いますが、目の前の人が過去とは違う人やシチュエーションの可能性もあるのに、脳は「怒られるかもしれない」”危険”と判断するということです。
過去に執着して行動が踏み出せなくなる原因の多くがこれにあたります。
苦手と解釈している理由 ②自分にも似たところがある
2つ目の理由は自分にも同じようなところがあって「自分で自分を好きになれない部分」が相手にもある場合です。
つまり似ているところがあるのです。
自分でも受け入れ難い自分の特徴(ありのままの自分を受け入れきれてない部分)がある他人は「苦手」と意識してしまいます。
常日頃から、無意識のうちに感じたり反応したりしているため、心に取りにくい強いフィルターがかかってしまっていることが多く、自分の嫌なところを相手の嫌な部分に見ている状態です。
他人は自分を写す鏡だと言われますが、まさにこのことを指しています。
ありのままの自分を過度に責めないよう、相手に映し出した自分の特徴”投影”を責めているのです。
これは意識して、冷静でないと気づけません。イライラしていたり、他人を責めているときはこの考えには至らないのが普通です。
色メガネを外して自分側のフィルターを変える
これら2つの理由は「自分を守るための鎧」として自己防衛してくれているものです。
同じ危険な目に遭わないように、自分を責めすぎないように働いてくれている鎧です。
でも、苦手な人への経験を重ねるたびに経験値を得て鎧は重くなり、動きづらくなります。そして生きづらさ、行動しづらさに変わってきているのです。
今、苦手な人への人間関係で生きづらさを感じている人は自分の身を守る鎧を脱ぐ時に来ているのです。
そこで対処法ですが、どちらの場合にも、心にかかっている「苦手な部分に自動でフォーカスして、それ以外をぼやけさせる色メガネ」を外すことが必要となってきます。
過去、他人から責められた苦い思い出が無意識のうちに反応(自動で反応)したり、自分にもある自分の嫌いなところを見ないようにするために、相手の嫌な部分にフォーカスして避けさせようとする色メガネを外すのです。
具体的には、まず、「苦手・嫌」を感じたら、その場から距離を置いて、落ち着く。そして客観的に自分はどんな感情に支配されていたのかをできるだけメモることです。
その上で、「苦手な部分以外にも目を向けること」と「苦手なことの解釈を変えること」を意識すると言うテクニックを使います。
心にモヤが立ち込めるように見させている心の色メガネを外して、ありのままの”事実”が見れる裸眼になっていきます。
対処法⓪:その場から離れて出来事と感情をメモる
まず、「苦手・嫌」(特に強く感じたもの)に接したら、真っ先にその場から離れられないかを考え、離れる練習をやりましょう。
やってみるとわかりますが、1%でも落ち着き度は上がります。
「イライラしたら6秒待て」と言われますが、距離を置くことにも同等以上の効果があります。
その上で、あなたが、何に対して「苦手」や「嫌」を感じていて、どんな感情にしはいされていたのかの事実をメモします。
紙とペンがなければスマホのメモでも構いません。とにかく字で書いて見えるようにします。
これはジャーナリングと言いますが、モヤモヤ感情を言語化することでその事自体が解決(苦手な人がいないくなる)していなくても気持ちはスッキリすると言われています。
自分が感じていたことを「客観的」に言葉で捉えることを行動に移すのです。
モヤモヤは言葉にできてないから霧のように立ち込め、掴みどころがなくいつまで経っても晴れません。でも、言葉にできて捕まえることができれば手放すことができるのです。
僕は「苦手」、「嫌」を感じたとき、仕事用のノートの端に、何が嫌で、どんな感情になったかを走り書きしてます。
これだけで効果絶大です。
対処法①:苦手な部分以外にも目を向けること
離れてメモる次は意識の変革部分です。
過去に嫌なことがあっても今や未来が絶対に同じパターンではないことも考えられます。だから、過去に執着せず、振り切って、今、未来に目を向けてみる努力をすることです。
見るべき部分は良いところや嫌いではない部分です。
見つけることや意識を変えていくことは勇気が必要ですが苦手を意識しなくても済むようになる可能性はあります。
対処法②:苦手なことの解釈を変えること
そして最後に、「自分にもそんなところがあると言うことに気づける相手」としてプラスの解釈をすることです。
自分でもできていないことで、伸びしろだとプラスの解釈をすることで、変化を与えてくれるきっかけとなる人、気づきを与えてくれる人とプラスの解釈ができるようになります。
この解釈ができるようになると実は自分の嫌だった部分も含めて、ありのままの自分を丸ごと受け入れれるようになり、「そんな自分もOK」とありのままの自分にOKが出せるようになります。
この「解釈を変える」ことは物事を前向きに捉える上で応用が効くとても大切なテクニックです。
「物事には良い側面と悪い側面の二面性がある」と言われますが、苦手が気になる人はなんでも悪い方向に解釈してしまうと言うクセが染み付いています。
なので、この解釈を変える、つまり”180度反対はないか”を自分の問いかけてみて、「ありかも」という気づきを得ることが人間関係のみならず、さまざまな出来事や物事に対する前向きな姿勢をつくるのです。
※この3つ目の方法は川原拓巳さんのVoicyでも紹介されていましたので是非聞いてみてください。(チャプター2がドンズバの部分です)
最後に
以上3つの苦手への対処テクニックを書いてきました。
1と2はいますぐ明日から使える方法、覚えておいてぜひピンチの時に使ってみてください。使えば使うほど、うまく、とっさに使えるようになってきます。
3つ目は苦手な人の存在自体は消すことができないからこそ、自分側のフィルターを変えてく「解釈を180度変える」というものでした。
1と2を使いながら、自分がかけている苦手メガネはなんなのかを探しながらマスターできれば苦手な人がいなくなるはずです。
勇気が必要な取り組みですが1と2が実践できた方は是非やってみてください。
僕も最近できるようになってきたところです。
どんな環境でも苦手な人はいるし、1人苦手な人が去るとまた現れます。
今まで苦手でなかった人が苦手になる場合もあります。
でも、いちいち気にしてたら幸せな時間は永遠と訪れません。
だからこそ、対処するテクニックを身につけることで、苦手が襲ってきたとしても華麗にスルーしたり対処したりして、モヤモヤする時間を極端に少なくすることができます。
メンタル安定している人にも苦手な人はいますし、苦手なことも起こります。
でも、一番違うのは「対処するテクニック」を知っているので回復までのスピードが段違いに速いのです。
練習すれば必ず使えるようになる一生モノのスキルです。3つのテクニックの一つでも身につけて、幸せの時間を増やしていきましょう。
- 苦手な人は克服しない → 以下のリンクから読めます。
- 自分の苦手な人を得意としている人を活用する → 以下のリンクから読めます。
- 苦手な部分を見ないようにする
※テクニック1と2のブログはこちら。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
少しでもお役に立てれば幸いです。
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